水道設備は、部屋と同様に借りており、貸借料として毎月の家賃を支払っていることから費用は全て貸主に負担する義務があるのです。設備を使用者の理由で破壊したり、勝手な改造を施した場合は、契約時に貸し出しされた条件を満たしていないため、修繕費用は借主が責任として取ることが義務となりますが、機能として搭載されている設備が通常の使用で、自然に不具合が出た場合は貸主の修繕の義務が生じます。
とくに、蛇口からの水の漏れは、老朽化によるものや、水栓部分の耐用年数や使用頻度により問題が生じる場合が多いため、定期的なメンテナンスが必要で、これを家主が持つランニングコストと考え、家主がこれを修繕し、万全な状態で借主に貸出す義務があるのです。万が一、パッキン交換などの費用を支払った場合は、管理会社を通じて家主さんに負担を求めると良いでしょう。ただし、トラブル発生時に管理会社や家主さんに前もって連絡することが正しい方法となります。
水道の蛇口から水漏れしている場合の直し方~パッキン交換
水道の故障のうち、一番多いのが蛇口からの水漏れです。これは、自分でも簡単に修理できますので、直し方の手順をご紹介しましょう。作業前に、メーターボックス内などにある止水栓を閉めておきます。完全に閉めておかないと、作業中に水浸しになりますので、しっかり確認します。
水道をしっかり閉めても、蛇口からポタポタと水漏れする場合は、本体内部のパッキンが傷んでいるのが原因ですので、コマ交換やパッキン交換をします。まず、ハンドルの下にあるカバーナットをゆるめてから、ハンドルを全開にして上部を取り外します。コマをピンセット等でつまみ出したら、ナットを外してゴムパッキンを取り替えます。
エスコマ、節水コマは使い捨てなので、コマごと交換します。スピンドルに差し込んだコマを指で押さえながら本体にはめ込みます。ハンドル上部を取り付けて、カバーナットを締めますが、締めすぎないように注意します。混合水栓の場合、ハンドル上部のキャップ部分をマイナスドライバーで外します。キャップが外れると内部にネジが見えますので、プラスドライバーでゆるめ、ハンドル部を取り外します。
次にモンキーレンチなどで、グランド部分とスピンドル部分を取り外します。ピンセットなどで内部からコマを取り出して、パッキンを交換したら、逆の手順で元の状態に戻していきます。コマは、スピンドル部の下部に付いている場合もありますので、注意しましょう。作業後は止水栓を開けてから水道を使用してみて、修理ができていることを確認します。分からな事などありましたら住まいる水道へご相談下さい。