2014年11月19日水曜日

トイレつまりの薬剤の臭い

トイレつまりの原因には、子供のおもちゃや携帯電話などの異物を流してしまった場合や、トイレットペーパーを一度に大量に流してしまった場合の他にも、大便で詰まったり流す水の量が少なかったために日々使用して貯まってしまった尿石など人の排泄物が原因となることもあります。

ラバーカップや熱湯を入れることによってつまりを解消できるものもありますが、尿石によるトイレつまりは水洗トイレの他に男性の小便用トイレにもよく発生するものであり、酸で溶かすことができます。酸性のトイレ用洗浄剤も販売されていますが、濃度が薄いために詰まった尿石までは取り除くことはなかなかできません。尿石を取るための専用の薬剤も販売され、劇薬ともなるので薬剤のツンとしたにおいがするものが多いですが、中には臭いにも配慮されたものも販売されています。

トイレ用洗浄剤にはアルカリ性のものも多く、日常的に時々でも酸性の洗浄剤を使用すると尿石によるトイレつまりを防止することができます。

トイレつまりの薬剤の成分


トイレつまりに使用される薬剤の主成分は界面活性剤・次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウムです。界面活性剤は石鹸のようなものです。次亜塩素酸ナトリウムは、たんぱく質を分解します。衣類用の漂白剤にも入っています。

水酸化ナトリウムは、主に油を分解します。たとえば配管に髪の毛が詰まったとき、水酸化ナトリウムが髪の毛をぼろぼろと砕けやすい状態にします。次亜塩素酸ナトリウムはもろくなった髪の毛を一気に溶かし分解します。それを水流で流すことによって、配管の詰まりが解消します。水酸化ナトリウムは危険な薬品です。水酸化ナトリウムが6パーセント以上の溶液は医薬用外劇物になり、扱うには国家資格が必要です。

なので、家庭用として市販されているトイレつまりの薬剤の水酸化ナトリウム濃度は5パーセント以下です。業務用のものは水酸化ナトリウムの濃度が95パーセントですので、家庭用のものよりもはるかに強力です。業務用のものを扱うときは取扱いに注意が必要です。